セカリテトピックス

「捨てる前に、次の誰かへ」街の未来を変える。横浜市×セカンドストリートが仕掛ける連携協定と「ごみゼロ大作戦」の舞台裏

❝ 行政だけでは届かない日常へ、企業だけでは変えられない社会課題へ。互いの強みを掛け合わせることで、この街に「捨てない暮らし」という新しいアタリマエを創りたい ❞

<協定締結式にて古着コーデで締結書を掲げる両代表(左からセカンドストリート店舗運営部の高井ゼネラルマネジャー(以下、GM)と横浜市資源循環局の吉川局長)>

2026年6月、ららぽーと横浜に広がったのは、約300点のリユースアイテムと子どもたちのはじける笑顔でした。この日行われた横浜市とセカンドストリートの連携協定締結式。ダークスーツが並ぶ従来の厳粛な式典とは一線を画し、アロハシャツにオーバーオール姿で登場した横浜市資源循環局の吉川局長と、胸元に大きく「15」の白文字が躍る鮮やかな赤のナンバリングTシャツをラフに着こなすセカンドストリート店舗運営部の高井GM。両代表が身にまとったのは、セカンドストリート原宿店でスタイリングされた遊び心あふれる「古着のコーディネート」でした。お互いの強みを重ね合わせ、リユースを「街の日常」へと溶け込ませていく共創の舞台裏をレポートします。

<古着コーデで報道陣からの質問に回答する吉川局長と高井GM>

【物価高とごみ問題に立ち向かう。両者が協定に込めた熱い想い】
近年の物価高やサステナビリティ意識の高まり、中古品への抵抗感の低下などにより、世の中のリユースへの関心はかつてないほど増しています。今後さらに市場が拡大していくことが想定される中、セカンドストリートは現在、横浜市内で17店舗を運営するまでに至りました。市民の身近にある店舗インフラを活かした今回の協定について、セカンドストリートの高井GMはこう語ります。「リユースの幅広さを実感していただくには、やはり身近にあるリアル店舗が果たす役割が大きいと考えています。行政が持つ確かな信頼と情報発信力に、私たちが培ってきた店舗機能や買取ノウハウを掛け合わせることで、市民の意識を『処分』から『リユース』へ、日常のなかで変えていきたいです」一方、日本最大の基礎自治体である横浜市では、年間で約260万個もの粗大ごみが排出されています。その大半を占める家具や家電の中には、まだまだ十分に使えるモノが数多く含まれているのが実情です。ごみの収集・処理には多大な公費が掛かるため、行政としても「まだ次の人が使えそうなものは、捨てる前に、まずリユースを考えてほしい」という切実な願いを抱えていました。

<横浜市の【粗大ごみを減らしたい】、セカンドストリートの【リユースを身近に浸透させたい】、市民の【便利でお得に利用したい】という3者の想いが重なり合う三角形の循環図>

【子どもたちの笑顔が証明した、地域と築くリユースの未来】
協定締結を記念して5日間にわたり開催されたコラボイベント『エコチャレンジ つくって・つないで・ごみゼロ大作戦』。特設ショップには、気軽にリユースを体験してほしいという想いから、500円〜2,000円のお手頃な価格帯に設定された夏物衣料など約300点がラインアップされました。同時に設置された買取カウンターでは、通常査定額から20%UPのキャンペーンを実施。お子さま連れで大きな袋を複数持ち込んでくださる市民の姿も見られました。

<ららぽーと横浜のイベント風景、約300点の厳選リユースアイテムを販売しました>

隣接する横浜市のブースでは、無料ワークショップ「かんたん工作 だれでもエコたいけん」が開催されました。子どもたちが真剣なまなざしで取り組んでいたのは、海岸などで回収されたマイクロプラスチックを使ったキーホルダー作りです。
横浜市はかつてごみの大幅減量を達成した『横浜G30プラン』や『ヨコハマ3R夢プラン』を経て、現在は2030年度までにプラスチックごみを2万トン削減(2022年度比)する『ヨコハマ プラ5.3(ごみ)計画』を推進しています。日常の買い物で訪れるショッピングモールという身近な場所で、手を動かしながらアップサイクルの楽しさに触れる。作品づくりに熱中する子どもたちの姿に、身近な暮らしから環境配慮への芽が育っていくのを感じました。

<ワークショップを楽しむ地元保育園の園児たち>

今回の連携を形にしたセカンドストリート営業企画課の担当者は、プロジェクトの手応えをこう語ります。
「今回の協定はゴールではなく、地域と共に歩むスタートラインです。市内17店舗の拠点をハブにして、店舗スタッフと共に横浜市のお客さまの日常にリユースを溶け込ませていきたいです」

また、横浜市資源循環局の吉川局長からも、官民連携への力強い言葉をいただきました。「『サーキュラーエコノミー』や『循環型社会』という言葉は、行政が声高に叫んでも市民の皆さまには難しく聞こえてしまいがちです。しかし、一番わかりやすく身近に実践できることの一つが『リユース』です。横浜市のご家庭で不要品の処分に悩む方にとって、身近に通えるリユースショップが存在することは非常に心強く、大きな安心感につながります。札幌市に続く今回の連携を通じて、行政と事業者がそれぞれの強みを生かしながら、市民の皆さまにリユースをより身近に感じていただき、日々の行動として広げていけるよう、共に取り組んでいきたいと考えています」  

<特設の買取受付カウンターでは、お子さま連れのお客さまが査定へ立ち寄る姿が見られました>

【点から「街全体の大きな循環」へ】
セカンドストリートはこれまでも、全国各地で「地域とともにある店舗づくり」を進めてきました。ここ横浜市で始まった実践は、行政との連携によって、点から「街全体の大きな循環」へと育ち始めています。市民の皆さまが「費用をかけずに、お得に楽しく不要品を循環できる」アタリマエの未来へ。互いの強みを掛け合わせた私たちの共創は、まだ始まったばかりです。

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セカンドストリートについて
国内外に1,000店舗以上を展開し、「捨てない生活を応援する」総合リユースショップです。衣料品やバッグ・靴・アクセサリーなどの服飾品、家具、家電、スポーツ用品、キッズ用品など、さまざまなアイテムの買取・販売を行っています。ありとあらゆるアイテムを取り扱う大型店舗から各商材に特化した専門店まで、セカンドストリートは多様な店舗タイプとオンラインサービスで、日常の暮らしにリユースを提案します。

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